とりあえずまず、以下の4行8小節リリックをば。
スコアを上げたい気持ちと共に 1曲1譜面に命を注ぎ
1点の伸びがやたらとデカい 99%からの世界
回収ボーダー2グレ撃ちも ハイスコア狙いガチ詰める気力
真の楽しみ見つけるきっと それが俺らのリフレクビート
これはTw上にあげた「リフレク(ガチ勢)」をテーマにしたリリックなんですが。
これをもとに、Hip-Hopの歌詞に必要な「韻を踏む」ということを解説してみます。
押韻 - wikipediaこの言葉をご存知でしょうか、中国の漢文の表現技法のひとつ。
「韻を踏む」とは、この「押韻」という技法のことを言います。
技法としては、「文章に使われる単語の母音を揃える」ということです。
ここからは、上に書いた歌詞を例にして説明していきます。
スコアを上げたい気持ちと共に 1曲1譜面に命を注ぎ
この
緑字の部分が押韻、つまり韻を踏んでいる部分となります。
「気持ちと共に」「命を注ぎ」、それぞれ声に出してみるとなんとなくわかりますかね。
どちらも「いおいおおおい」という7音の母音で成り立っています。
これが「母音を揃える」ということ、「韻を踏む」ということ。
これこそがHip-Hopの醍醐味なのです、これが正真正銘のラップなのです。
いかに綺麗に同じ母音が連なっているか、歌詞の意味も含めてですが。
薄っぺらい日本の音楽でいかにもラップ風に早口で歌ってるようなものもありますが。
歌詞をよく見てみると、全く韻など踏んでいない、ただの早口なだけなのがほとんど。
それを「ラップ」だとか言って一緒くたにしてはいけないんです、ホントに。
ちょっとパーソナルな意見が入ってしまいましたが、気を取り直して。
「韻を踏む」、Hip-Hop用語では「ライミング」と言います。
「ライミング」こそが醍醐味、Hip-Hopには欠かせないものなのです。
これを踏まえた上で、先の歌詞をもう一度見てみます。
次はわかりやすく、韻が踏んである場所を色づけしてみますね。
スコアを上げたい気持ちと共に 1曲1譜面に命を注ぎ
1点の伸びがやたらとデカい 99%からの世界
回収ボーダー2グレ撃ちも ハイスコア狙いガチ詰める気力
真の楽しみ見つけるきっと それが俺らのリフレクビート
色がわかれてるところが、それぞれ韻を踏んでいる部分です。
内訳はこんなかんじですかね。
いおいおおおい あああおえあい あいうおあ いうえういいお おえあ何だこれ暗号みたいwww
まーこうやって見ると、文末はほぼ必ず韻を踏んでます。
4小節に渡って同じ音で踏んだり、ちゃっかり行頭でも踏んだり。
細かいところまで探してみるのも楽しみ方のひとつだったりするのです。
というわけで、KID-Pの誰得Hip-Hopとは何ぞやのコーナーでした。
今までラップを毛嫌いしてた人、歌詞ありきで聴いてみると価値観変わるかも?
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2012/09/05/18:10 | 日記 | Comment(0)